iPhoneやスマホの電池・バッテリーを劣化させない方法を「実証結果」と共にお伝えします。
筆者はiPhoneを初代から使っていますが、iPhone12Proで実績を残すことができていますので、これまでの挑戦を報告します。
1.過充電を避ける
2.充電中に使わない
3.加熱を避ける
以上の3つを徹底的に守りました。特に1,2は本当に影響力がありますので、特に意識しています。
「どのように徹底したのか?」が大事なので、筆者がいかに実現させたかも公開します。
豆吉
最初に少し余談です。
最大容量の表示が可能になった
2018年3月に行われたアップデート(iOS11.3)でバッテリーの最大容量の表示が可能になりました。これによりiPhoneの電池バッテリーの寿命や能力値が「数値」として認識することができるようになりました。
中古品としての価値の指標になった
バッテリー最大容量が数値化され、価値の指標となったことで、中古品として販売する人にとって非常に重要な指標となりました。
iPhoneを買い替えるため、古いiPhoneをヤフオクやメルカリ等で売ろうとしている方は、よく確認している情報かと思います。
できるだけ100%であって欲しいよね
そんなことから、自分で使う際にはもちろん、売却を予定している人にとってはめっちゃ大事な指標であり、できる限り100%近くで維持したいのはいうまでもありません。
ということで、ここではバッテリー最大容量をできるだけ100%に維持できるよう、電池を劣化させないための方法を紹介します!
目次
筆者のバッテリー最大容量は何%!?
この記事に信頼性を持たせるため、最初に筆者のバッテリー最大容量の値を公開します。
答えは100%です。時点は、2021年3月12日です。
そして、どのくらい使っているかというと2020年10月24日(発売日は23日)から使っており、約5ヶ月間使ってることになります。
毎年iPhoneを買い替えている筆者の経験上、こんなに劣化せずにいれることはなかったので、iPhone12になってから筆者が「意識した行動」を紹介していこうというわけです。
どこまで100%を続けられるか頑張ってみようと思います!適時ここで報告します!
バッテリー寿命の劣化を防止する方法
最初に前提のお話です。そもそもですが、バッテリーは一般論として「経年劣化」が起こります。通常の使用に伴う経年劣化は防ぐことはできないことを前提として、それ以外の劣化を防ぐ方法を紹介します。
影響度:★★★★★
その1:過充電を避ける
※この記事で1番伝えたいことです。過充電は電池の劣化を進める1番の原因と言われており、過充電だけでも防げれば大部分の劣化は避けられます。
以前から過充電は良くないと言われていましたが、筆者もiPhoneの実機で実証することができ、身をもって確かめられました。
ちなみに過充電とは、電池残量が100%になっているにも関わらず充電を続けることで、余計な充電のことです。
では次に、どのように防いだかを紹介します。
▼過充電を避ける方法
【結論】タイマーコンセントを使いました ※これがタイトルでいった裏技です
定めた時間になると電力供給を開始/遮断する装置で、写真のタイマーコンセントを使っていました。正確にいうとタイマー付きスマートプラグ(スマートコンセント)です。
充電開始前の電池残量に応じて、残り時間を計算し、タイマーをセットして就寝しています。だいたい80%くらいで終わるようにスケジュールを組んでいました。
タイマーは毎回「1時間」に設定していました。理由は下のグラフを見ればわかるのですが、約1時間で80〜100%までの充電が完了するからです。
筆者の使っている充電アダプターはApple純正の「20W USB-Cタイプ」なのですが、充電率曲線は上の図のように推移します。
お気づきの通り、終盤は充電速度が遅くなるので時間を要し、大抵の場合、1時間では80%以上になるのですが100%にはならないというわけです。
※気になる方は都度適切なタイマー時間を設定することをおすすめします。
具体的な使い方は、下記の通りで面倒な手間はかける必要がなかったので続けることができました。
これまでは正確に過充電を避ける方法を紹介してきました。費用もかかるので今すぐは使える方法ではないかと思います。そんな方は充電率が100%近くになったら充電をやめる癖をまずつけるといいと思います。
影響度:★★★★☆
その2:充電中に使わない
厳密に言えば「充電中に放電しない」が正解ですが、電源を消して毎回充電するのは現実的ではないので、使わないという表現にしています。
専門家ではないため詳細をお伝えすることはできないのですが「電池を貯めながら使う」という2つの逆の動作は電池に極端な負荷をかけるそうです。
あれ?じゃあ、なぜiPhoneなどのスマホは充電中も使えるの?と思った方もいるかと思いますが、理由は簡単です。充電中使用できなくしてしまうと超不便だからです。
なんとなく、電化製品の裏側が見えてきたのではないでしょうか。便利にするため何かを犠牲にしているというわけですね。
ちょっとした便利を我慢するだけで犠牲が減るなら減らしたいですよね。充電中の放電を抑えるのはそういう話なのです。
充電中使うことを避けるための工夫
充電中にスマホを使うか否かは単純に意思の問題なので、意思を強く持てる人は簡単なことかと思います。一方で、筆者のように意思が弱く使ってしまう人も多くいるでしょう。そんな方々のためにひつが実践している充電中に使わずに済む方法を簡単に紹介します。
①起床してから充電する
これは隙間時間の活用ってことでもあり、意外とおすすめできる方法です。先に述べたように最近のiPhoneは約1時間で約80%近くの充電が可能で、しかも80%もあれば1日は余裕で過ごせますからね。
作戦としては、起床してから出かけるまでのいろいろ準備している間に充電しちゃおう!という話です。準備してる間はスマホを触ることもないですし、人から連絡が来ることも少なく、この時間帯はスマホを放置している方も多いと思います。
ということで、この隙間時間に充電するのがおすすめです。ただし、1つ条件があるので補足しておきます。
1時間で80%近く充電できると言いましたが、今から紹介する充電器を使っている人は話は変わります。その充電器は「iPhone購入時に同梱されている充電器」です。実はあの充電器はバリくそ充電速度が遅いです。
もしまだ使っているようならもっと時間を有効に使える充電器を使うべきだと思うので、下の記事を参考に新たな充電器の購入を検討してみてはいかがでしょうか?
特にダイソーで売っている300円の充電器はマジでコスパやばいですよ〜。
筆者が実践していない理由は、朝にとある自由研究を試みており、毎朝iPhoneで撮影しているものがあり、iPhoneを使わないという隙間時間がないからです。
なので毎日夜スマートプラグでタイマーをかけ充電しているのが現状です。※ここまで表示されました。
②不便なところに充電器を置く
誰もが思いつく方法ですみません。。。高速充電器を買いたくない人は、もうこの方法しかないです。
充電しながらスマホをいじってしまう理由は「くつろげる場所」に充電できる環境があるからですよね。もうそれを壊すしかないんですよね。
ちなみに不便な場所に置くと、ついついスマホをいじってしまう不要な時間の削減もできるので、くつろげない場所に充電器を置くのは、生活の質の向上という面においても好都合です。
影響度:★★★☆☆
その3:過熱を避ける
最後は、常識的なものですが大事な話です。スマホの過熱は電池の劣化に大きな影響をもたらします。一回でも過熱させると元に戻らないダメージを受けますので、常日頃から過熱を避けるよう心掛けたいものです。
ちなみに過熱の度合いですが「触れないほどの過熱」を指しています。例えば日の当たる車の中にスマホを放置してしまうようなケースです。筆者は一度経験しましたが、熱くて持てませんでした。。。同時にバッテリーの容量が9%も下がったのを記憶しています。。。
ズボンのポケットに入れることによって帯びる熱は気にすることはないのかなと思っています(筆者の経験に基づくのみの話ですので、もしかしたら避けた方がいいかもしれません)。
また、時折理由が分からないのにスマホが熱を帯びている時ってありますよね。そういう時は無理して使わず、アプリを全て終了させスマホを休ませることをおすすめします。
その4:その他の方法をまとめて紹介
これまでに紹介した3つは特に影響度が高いため一つ一つ説明しました。これより先は気にかけた方がいいけど、そんなに影響はないけど紹介しておくべきものをピックアップしました。
充放電の回数を減らす
要はスマホを使う時間を減らし、充電する回数を減らすということです。使うだけバッテリーは劣化するので当たり前の話です。
ただ、この方法はスマホの使用時間を減らすという不便さも上げる方法であり、大きな影響ないものなのであまりおすすめはできません。日々の積み上げで起こる劣化はやむを得ないものと考えましょう。
電池の消費が速い機能の使用を控える
上の続きの話です。充電回数を減らすためには、電池消費が速い機能の使用を控えるのが効果的です。
別件で電池消費の速い機能を調べる機会があり、記事にまとめたものがあるので参考として掲載します。
【裏技も】iPhoneのバッテリーを速く消費・なくす方法 | 電池残量100%から0%へ あまり関係ないやと思っていても、知っておくことは損しない話なので、目次だけでも見ていってください。低電力モードを活用する
電池残量が20%を下回ると「低電力モード」を選択することができます。活用により電池の消費を抑えることが
タスクによっては、低電力モードをオフにするか、iPhoneが80%以上充電されるまで、実行できないものもありますので注意は必要です。低電力モードでは以下の機能が制限されるようです。
- メールの取得
- App のバックグラウンド更新
- 自動ダウンロード
- 一部のビジュアルエフェクト
- 自動ロック (デフォルトは 30 秒後)
- iCloud 写真 (一時的に停止)
- 5G (ビデオストリーミングを除く)
Apple社からのヒント
Appleの公式ホームページに、バッテリーの耐用年数を最大限に延ばす方法に関する情報が掲載されています。これまで要約して紹介してきたのでほぼ同じ内容なのですが、紹介の根拠としてApple公式情報としても紹介します。
参考
バッテリーの駆動時間と<br />
耐用年数を最大限に延ばすApple公式
極端な周囲温度を避ける
Apple製デバイスは、広い周囲温度範囲で正しく動作するように設計されており、最適な範囲は16°C~22°Cです。バッテリー容量に回復不能な損傷を与える可能性があるため、35°Cを超える周囲温度にデバイスをさらさないことが特に重要です。出典:https://www.apple.com/jp/batteries/maximizing-performance/
充電中は特定の種類のケースを取り外す
特定の種類のケースに入れたままデバイスを充電すると、過度の熱が発生し、バッテリー容量に影響を及ぼす可能性があります。充電中にデバイスが熱くなったら、まずケースから取り出しましょう。Apple Watch Editionモデルの場合は、磁気充電ケースのカバーを必ず取り外してください。
出典:https://www.apple.com/jp/batteries/maximizing-performance/
長期保管する時は、50%充電してから
デバイスを長い間保管したい場合は、主に2つの要因がバッテリーの全般的な状態に影響します。保管環境の温度と、保管のために電源を切った時のバッテリー充電量です。そのため、次のことをおすすめします。
- デバイスのバッテリーをフルに充電したり使い切ったりせず、50%前後充電した状態にします。バッテリーを完全に使い切った状態で保管すると、バッテリーは重放電という状態になり、充電された状態を保てなくなる可能性があります。反対に、完全に充電した状態で長期間保管すると、バッテリーの容量の一部が失われ、駆動時間の短縮につながる場合があります。
- バッテリーの使用量を増やさないために、電源を切ります。
- 湿気のない、32°C以下の涼しい環境で保管します。
- 6か月以上デバイスを保管する予定の場合は、6か月ごとに50%まで充電します。
出典:https://www.apple.com/jp/batteries/maximizing-performance/
iPhone、iPad、iPod touch向けのヒント
- 最新のソフトウェアにアップデートする。
- 設定を最適化する。
- 低電力モードを有効にする。
- バッテリーの使用状況に関する情報を見る。
- コンピュータをコンセントにつなぎ、電源を入れてから、デバイスを充電する。
出典:https://www.apple.com/jp/batteries/maximizing-performance/
利便性のためにすばやく充電。耐用性のためにゆっくり充電。
Appleのリチウムイオンバッテリーは、バッテリー容量の80%までは高速充電し、その後、低速のトリクル充電に切り替わります。最初の80%に達するまでの時間は、設定方法と充電しているデバイスの種類によって異なります。推奨されるバッテリー温度を超えると、ソフトウェアが80%以上の充電を制限する場合もあります。この複合的な充電プロセスが、デバイスをより短時間で外に持ち出せるようにするだけでなく、バッテリーの耐用年数も延ばします。出典:https://www.apple.com/jp/batteries/why-lithium-ion/
最後に振り返り(目次の再掲)
以上「【実績公開】iPhoneやスマホの電池・バッテリー寿命の劣化を防止し長持ちさせる方法」でした。
豆吉