AirPodsPro・AirPodsMaxで体験できる空間オーディオについて、詳しく説明します。
豆吉
空間オーディオは機能の一部ですが、特別感を感じたので、一つの記事として取り上げました。
目次
空間オーディオとは?どんな機能?
2020年9月16日にアップデートが始まった「iOS14」で初めて実現可能となった、サウンド関連機能です。
映画館にいるような感覚
Apple公式の表現
ダイナミックヘッドトラッキングを持った空間オーディオは、あなたの動きに合わせてサラウンドサウンドを正確に位置付けます。
そのため、映画やテレビ番組を映画館にいるような感覚で楽しめます
動きに合った没入感のある3Dオーディオを聞くことができます。
英語表記では「spatial audio」と表記
米国のApple公式ホームページでは、空間オーディオを「spatial audio」と表記しています。「spatial」は日本語では「空間的」と表現されますので、そのままの和訳になっていることがわかります。
空間オーディオはどんな風に聞こえる?
音の感想を伝えるのは、なかなか難しいのですが、筆者としては間違いなく「新感覚」の体験で、まるでいくつものスピーカーに包まれている感覚になりました。
撮影現場に飛び込んだような感覚
Apple公式では端的に伝えるため「映画館」にいるような感覚と表現していますが、具体的には撮影現場の中に飛び込んだかのような聞こえ方をします。
説明図にもある通り、全方向から音が聞こえ、自分が映画の中心(カメラマンの立ち位置)にいるような感覚になります。
※そんなの他のイヤホンでもそうだろ!という意見もあるかと思いますが、とにかく今までの感覚と「明らかに違う」ということを強調してお伝えしたいです。
どこで鳴っているかわからなくなる
この感覚には正直驚きました。
音の錯覚を利用しているのだと思いますが、音があまりに周囲から聞こえてるため、イヤホンが鳴っている感覚がなくなります。
そして、そう思った瞬間、iPhoneが鳴っているのでは!?と、ヒヤッとする場面が何回もありました。
↑これが本当に新感覚(神感覚)です!
見えていない人の場所がわかる
周囲から音が聞こえる感覚になると言いましたが、もう少し具体的に表現したいと思います。
ステレオ機能として、画面に対し、右側にいる人の声は右側から聞こえるのはもちろんのことかと思いますが、空間オーディオはさらに先をいきます。
空間オーディオは、画面に見えていない部分の音も感じることができます。
例えば、人が右後ろから歩いて画面の右側に出てきた場面では、画面に出てくるまでの動きが音で感じることができます。この感覚は自分のまさに隣を歩いてきたかのような感覚を覚えます。
つまり、目を閉じていても自分の周りのどこにいるのかがわかると言うことです。この感動は人に伝えたくなるレベルの感動でした。
空間オーディオを体験するために必要なもの
空間オーディオを体感するために必要なデバイスは以下の通りです。
- AirPods Pro または AirPods Max
- iPhone*1 以降または iPad*2:
- iOS または iPadOS 14 以降
- この機能に対応した App のオーディオビジュアルコンテンツ
- iPhone 12Pro/12ProMax
- iPhone 12/12mini
- iPhone 11Pro/11ProMax
- iPhone 11
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone XS/XSMax
- iPhone X/XR
- iPhone 8/8Plus
- iPhone 7/7Plus
*2:iPadは下記に該当するモデルのみ
- iPad Pro 12.9 インチ (第 3 世代) 以降
- iPad Pro 11 インチ
- iPad Air (第 3 世代)
- iPad (第 6 世代) 以降
- iPad mini (第 5 世代)
空間オーディオの対応アプリ
2021年1月時点では、対応アプリは2種類しかありません。Appleとしては、Apple TV+の利用者を増加させてたいはずなので、今後も利用できるアプリは増えないことが予想されます。
- Apple TV+
- ( iTunes )
Apple TV+は月額サービス、iTunesはiTunes Storeで単品購入した動画を意味しています。再生はいずれも「Apple TV+」になります。
空間オーディオは音楽には非対応(今は)
超、超、超、残念ですが、記事更新時点(2021年1月)では、音楽には対応していません。
勝手な想像になりますが、音楽で空間オーディオが実現できた場合「ライブ会場」にいるような体験を味わうことができるのではないかと思います。
音楽も映画も、音を出す仕組みは変わらないと思いますし、おそらく実現可能な機能なんだと思います(これも勝手ないけんです!)。
というわけで、個人的にはアップデートを超楽しみにしているというわけです!
空間オーディオはNetflix,Amazonプライム,youtube,Disney+には非対応(今は)
ただし、有料の標準プランではなく、さらに上のプレミアムプランという噂で、利用できる人は少ないかもしれませんが、ワクワクする話ですね。
今は、Apple関連サービスにしか対応していませんが、上の噂を信じた場合、Appleによる囲い込みはしない方向性が伺えますので、対応作品は増えていくことが期待できますね。もしサービスが拡大したらここでも紹介していきますね!
空間オーディオの対応作品
記事更新時点では、Apple社が提供するAppleTV及びiTunesで購入・レンタル・無料ダウンロードできる作品で、かつ、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)対応作品だけが空間オーディオを体験できる仕様になっています。
対応作品の見分け方
- Dolby Atmos
- (5.1ch, 7.1ch)
表題の写真の通り、5.1ch, 7.1chも対応しているとありますが、見分け方としては、作品の概要欄に「Dolby Atmos」と記載されているものが対象作品となっています。気になる作品をぜひ確認して見てください。
一部紹介・2021年1月時点では約40作品が対応
せっかくなので、対応している作品をあげておきます。参考にしていただければ幸いです。
- ディキンスン
- グレイハウンド
- テッド・ラッソ
- カラーで見る夜の世界
- パンダのシズカ
- ファイヤーボール
- フォー・オール・マンガインド
- レポーター・ガール
- アメージング・ストーリー
- リトル・アメリカ
- セントラル・パーク
- オン・ザ・ロック
- LETTER TO YOU
- Dads 父になること
- ハラ
- SEE 暗闇の世界
- ザ・モーニングショー
- ウルフウォーカー
- ジェイコブを守るため
- リトル・ヴォイス
- テヘラン
- 真相
- TRYING 親になるステップ
- 神話クエスト
- THE BANKER
- ビューティー・ボーイズ・ストーリー
- ボーイズ・ステイト
- ホーム
- 小さな世界
- 栄光の方程式
作品紹介については、適宜更新してまいります。
最後に振り返り(目次の再掲)
豆吉